投資の判断に、格付け会社の格付けを盲目的に信じないのが大事

この記事は4分で読めます

TEDで、「アネット・ホイザー:経済の成功を左右する影響力を持つ3つの会社」を見てみました。
興味深かったので、思ったことを書いてみます。

意外なものが自分の生活に影響する

2014年12月に、ムーディーズとフィッチで、
日本の格付けが格下げされたことが話題になりました。

え?それって何のこと?
私には関係ないから気にしない。
そんな声が聞こえてきそうです。

「ソブリン格付け(国の格付け)」が自分の生活に影響している、
そんなことを考えた事がありますか。
格付けの市場は、3つの会社で行われています。

  • スタンダード&プア—ズ
  • ムーディ—ズ
  • フィッチ

この3社です。

投資家は、この格付け会社の格付け結果で投資をする

格付けが高い国には安い利回りの国債であっても投資されるし、
格付けが低い国には、逆に高い利回りをつけないと、投資されません。
もし、日本が今後格付けが下がっていくと、
海外からお金を調達する際に、将来高い利息を払わなければなりません。

そうすると、公共機関のサービスとして提供しているものの価値をその分下げないといけません。
すると、医療費が値上がりしたり、年金の支給年齢が上がったり、
といった形で、国民に負担を強いることになります。

格付け会社の問題点

格付け理由を明らかにしていない

この3社は格付けを上げたり下げたりするのですが、
その格付けの計算根拠をはっきりと示していません。
これでは、投資家は盲目的にその格付けを信じるか、
または信じないで個人の勘と調査によって格付けをするしかありません。

もし自ら投資判断をするに足る調査をしようとすると、
片手間で調査ができるわけではありません。
そうすると、結果として、こういう格付け会社の格付けを信じるしかないという状況です。
投資家の足元をみていると思います。

格付け会社の格付けの信憑性に疑問がある

wikipediaにも記載されていますが、

2007年から表面化したサブプライムローン問題に端を発する世界的な金融危機では、証券化商品に対して付与された信用格付の内容が問題視されている。サブプライムローンのような信用力の低いローンであっても、証券化商品として組成される過程で他のローンと組み合わされると、大数の法則により、一度に破綻することはなくリスクが低下したと見なされて、証券化商品としては高い信用格付け(例えばAAAなど)が付され得たが、その正確性に疑問が呈され、世界各国において格付会社規制が導入される契機となった。

経済学者の高橋洋一は「破綻寸前だったエンロンやワールドコムに投資適格の格付けがされていたり、サブプライムローンなどに高い格付けがなされていた。格付けの信頼性はその程度である」と指摘している。

他方で、ソブリンに対する格下げについては、主として政府関係者からその正確性について批判がなされることがある。また、2011年現在のところ米国証券取引委員会(SEC)に登録を受けた格付会社(NRSRO)10社のうち、S&P、ムーディーズおよびフィッチの3者で市場の9割以上が占められており、寡占による弊害を懸念する声もある。なお、信用格付けは信用力に対する意見に過ぎないものの、これが資金調達コストに反映される結果、信用格付が信用力に影響を与えるという点も指摘されている。
wikipedia

こうした状況であっても、格付け会社が限られていること、
そして、これらの情報を多くの投資家が活用しているため、
まだ格付け会社の格付け情報を利用せざるを得ないのが現状です。

不透明な業界には、逆に透明性の高い組織が生まれる。

アネットホイザーさんは、これらの格付け機関のデメリットを回避する、
「INCRA」(http://www.bfna.org/) という機関を設立されました。
長い間3つの機関によって支配されていた古い慣習にメスが入りました。
格付け理由を明らかにしていくということです。
格付けの精度が高ければ、既存の格付け機関に取って代わられていくでしょう。

悪い慣習は、新しい良き慣習に取って代わられる

古い慣習でも、良い慣習は後世に受け継がれていきますが、
悪い慣習は、いずれ新しい良き慣習に取って代わられていきます。

どこまで頼るか、どこから自分で判断するのかを、自分で決める

先ほどの話は、格付け会社だけに言える問題ではありません。
世の中のこと全てにおいて当てはまります。

例えば、学生が就職先を選ぶ場合でも、
親が良いと言ったから、
テレビや雑誌などのメディアで良いと言われているから
などという理由で選ぶ場合がありますが、
これは自分での判断を放棄していることになります。

自分で判断するというのは、周りの評価を気にせずに、
その会社の社員に話を聞いてみたり、
その会社の商品を手にとって、いいものを作っている会社かどうか考えたり、
上場企業であれば、IR情報などをみて、
将来自分の仕事場としてあっているかどうかを考えたり、
社長のインタビュー記事や動画があれば、内容に共感できるかどうかを見たり、
といった面倒くさいけれど、自分で吟味していくことが必要になります。

そうはいっても、全部を自分で判断できない

物理的な時間の制約というのがあります。
なので、全てを吟味するのは無理がありますが、
自分でどこまで判断するのか、
どこから世の中に出回っている情報に頼るのか、
という判断を自分でするべきです。

自分で判断した結果は、あまり外れることはないと思いますが、
情報に頼るのは最初は外れることもありますが、
外す確率を徐々に減らしていく事が可能です。

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どうやって外す確率を減らしていくのか

それは、情報に頼る度に、以下をはっきりさせることです。
これを毎回考えるのは面倒ですが、だんだんと慣れてくるものですし、
同じ情報であれば、使いまわして考えられます。

情報に頼る理由

理由により、情報を求める精度が変わってきます。
例えば勉強のためなら、それほど精度が要求されないですが、
仕事となると、精度の高い情報が必要になります。

情報として何を手に入れたいか

手段が目的にならないようにするために決めておきましょう。
また、似たようなデータの場合、間違えて目的のものではない
データを入手する可能性もあります。

情報の有効期限はいつまでか

情報にも鮮度があります。
例えば、今年の見込み客のデータは、
5年後には全く使い物にならない場合があります。
その情報がいつ頃まで使えるものなのか、を判断しましょう。

情報の入手先はどこか

情報は、ホンモノのような顔をしていて、
実は噂レベルのものや、
信用できない出元のデータがあります。

信用のおけるところから入手することを心がけましょう。
これは、自分が情報を出す場合も同じで、
出典元を明記すると、信用をしてもらいやすくなります。

情報の入手にかけるコストはどの程度か(お金・時間・精神的な労力)

その情報が自分にとってどの程度重要なのかによります。
コストは、分かりやすいお金の話から、
どれだけ時間がかかるのか、
また、その情報を入手するのにどれだけ労力を使うのか
(例えばエクセルなどを駆使して慣れない関数や統計を学びながらデータを出すとなると、
疲れ果ててしまいますよね。)
という点を考慮する必要があります。

外したら損をする、当たったら得をするという人生を生きない

格付け情報は投資情報に近いので、
具体的に金銭を伴う投資に活用する方が多いと思います。
そうすると、この格付け情報を信用して儲けることが出来た、とか、
信用して投資したのに損したという人がでてきます。
儲けても損をしても、その先に、何かしら学びに繋がるようにしたいです。

損した、儲けたで終わらないようにすることで、自分が成長できます。
そして、成長したことで、投資以外の分野でも、
この格付けから得られた学びを役立てることができます。

例えば、格付け機関の発表内容に国際情勢の内容が含まれているとしましょう。
格付け機関のレーティング以外の、付随する国際情勢の内容を学ぶことで、
投資以外の勉強もできます。
それを仕事に活かすこともできますし、
今後の情勢を先読みするヒントにできるかもしれません。

1つの情報を得ることで、何か別のことにも役立てるということを心がけていけば、
生きる上で、より生きやすくなります。

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